荒川 淳平
荒川 淳平(あらかわ じゅんぺい)は未踏クリエータ。
http://www.mitou.org/assets/images/arakawa.jpg
未踏事業採択
経歴
2004年4月(3年次編入)~2006年3月(卒業)
2005年4月(起業)~現在
2006年4月(入学)~2008年3月(修了)
2008年4月(入学)~2012年3月(修了)
2012年4月(起業)~現在
2014月11年(就任)~現在
活動
受賞歴
2002年10月
1チーム3人が送信側と受信側に分かれ、与えられた日本語文を4色のボールで表現して透明なパイプで送り、その日本語文をより迅速かつ正確に復元する競技で優勝
2003年10月
テーマは「スポーツとコンピュータ」だった
2004年
携帯電話から遠隔地のコンピュータを操作するシステム「mutil」を、グループリーダーとして開発 2006年
データ管理システム「Decas」を開発
後2007年10月、同採択プロジェクト57件の中からスーパークリエータ/天才プログラマとして認定される 2008年
情報処理学会 山内奨励賞 「意識しないで自然に使えるデータ管理システム Decas」 第49回プログラミング・シンポジウムでの発表論文に対して授与された
2010年
2012年
博士課程での研究に対して授与された
2015年8月
AERA 特集『日本を動かすベンチャー100』「IzumoBASE株式会社」(朝日新聞出版社より)
2015年10月
ITpro EXPO AWARD 2015 優秀賞 「IzumoFS」(日経BP社より)
荒川が創業、代表取締役を務めるIzumoBASE株式会社の国産Software-Defined Storage「IzumoFS」が、優秀賞に選出された
関係するプロダクト・サービス
新感覚リモート管理ツール「mutil」 2004年頃~ ユーザの持ち物(本・CD・DVDなど)をWeb上で管理するためのサービス
元々は同じ本を二度買うことを防ぐ目的で開発されたが、ものを整理したり、並べたり、眺めたりすること自体を楽しめるように展開された
東京大学情報理工学系研究科において実施された情報理工実践プログラムのプロジェクト成果をベースに開発された
分散ファイルシステム「yass」
ユーザに優しいデータ管理の実現を目指した、シンプル、かつ構築・導入が容易な分散ファイルシステム
権限証明書を用いた柔軟なセキュリティを備える他、バージョン管理が可能で、機能追加・修正のコストが低く、システム全体で単一故障点を持たないといった特徴をもつ
yassは、「yet another simple storage」の略
Software-Defined Storageを実現するソフトウェア
複数のIAサーバにIzumoFSをインストールすることで、巨大なひとつのストレージプールを仮想的に構築可能
CIFS/NFS/iSCSIに対応し、汎用的なハードウェアでスケールアウトNASを実現
人物
幼少時より、父の所有していたワープロでゲームなどに親しんでいた
小学校高学年の時に校内のパソコンクラブに入部し、PCを使ってペイントツールやゲームを楽しんでいた
プログラミングを始めたのは中学時代。当時は珍しかったラップトップPCを教室に持ち込み、ノートの代わりにPCへ板書をしながら授業を受けていたところ、次第に波線や下線、文字色の変更などの装飾を施したくなり、プログラミングを始めたという
プログラミングを本格的に学びたいという思いから高専に進学。プログラミングコンテスト出場などを通じて技能を磨いた
プログラミングについて学問的な裏付けを身につけるために大学、大学院へと進学。大学では竹内 郁雄氏の研究室に所属、薫陶を受ける 大学時代であっても高専時代の仲間とのチームワークを重視しており、「このチームで仕事をしたい」と起業を志し、達成した
将来について聞かれた際には、「短期的には、2012年に起業したIzumoBASEを急成長させ、事業を全うしたい」「長期的には、コミュニティ活動や教育活動にも力を入れ、創造的なイノベーションを生み出すような基盤づくりに貢献したい」と語っている
2018年までに2社の起業を行っている。その1社目、東京高専在学中に荒川が設立したサークルのメンバーを母体として起業された株式会社インフォクラフトについては、荒川本人から「ライフスタイルカンパニーの性格が強い」と語られている
趣味は、文房具店巡りもとい文房具、読書(特に技術書)、ネットサーフィン
修士論文を万年筆で下書きしたほどの文房具好きである
外部リンク